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雷が怖い!を克服するには?自宅での訓練方法や対処法を公開!

      2016/10/23

暑い夏の午後、大気が不安定になると雷が発生しやすくなります。
空を引き裂く稲光やゴロゴロと鳴る雷鳴は、とても怖いものです。
雷を怖いと思うことは、生物として自然なことですが、あまりにも怖がってしまうと普段の生活にも影響しますし、雷を異常に怖がってしまう「雷恐怖症」で悩んでいる方も多いかと思います。
そこで今回は、
雷への恐怖を克服するには、どんな方法があるのかを見ていきましょう!

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雷への恐怖心について

雷がこわい
雷が怖いと思うことは通常の感情ですが、人よりも怖がってしまう程度の場合には、単に「こわがり」気質によるものが多いそうです。
雷を怖いと思う度合が人より強いというだけであり、雷に対しての慣れや正確な知識を得ること、また住環境の変化によって、恐怖心が緩和されることが多々あります。

それに対して、雷が鳴り始めるとパニック発作がおこってしまうなど、尋常ではなく怖がってしまう症状がでてしまうと「雷恐怖症」という精神的な病気と診断されることがあります。
思い当たる節がある場合は、一度、カウンセリングを受けてみる方が良いかもしれません。

雷恐怖症とは

雷恐怖症とは、雷を異常に怖がってしまう不安症の一種になり、特定のものや場所、状況などに対して異常な恐怖心を抱く限局性恐怖症(げんきょくきょうふしょう)という恐怖症になります。
他には「高所恐怖症」や「ヘビ恐怖症」、「尖端(せんたん)恐怖症」などもこの限局性恐怖症に分類されており、恐怖する状況になると、パニック発作を起こす場合もあります。
雷恐怖症と診断された人やその可能性がある人は、遠くでゴロゴロという音がしただけでも、ドキドキして胸が苦しくなる方や怖くてガタガタと体が震えて動けなくなる方も多く、周囲に相談しても理解されず悩んでいます。

では、この雷恐怖症を克服するには、どんな方法があるのかを見ていきたいと思います。

雷恐怖症を克服するには

心の中の不安や恐怖を克服するのに有効だとされている方法を紹介します。
ただ、雷に対する恐怖の度合いや原因、症状は、人それぞれ全く異なっており、克服するためのプロセスや期間等は、個別対応になってきます。
詳しくは、臨床心療士などの専門家に相談して下さいね。

認知療法

認知療法とは、不安や恐怖を抱く思考パターンを見直し、ものの見方を変えていく心理療法です。
認知というのは、物事のとらえ方や考え方という意味になり、その認知を多方面から考え直し、組みなおしていく方法です。
もう少し噛み砕いて言うと、不安だ!怖い!といった見方を、本当に怖いものなのかと自問し検討し、角度を変えた考えを自分自身で導き出すことで、怖いといった見方を論理的に修正していくのです。
すぐに効果が出るとは限らず、根気よく続けることで克服への道へとつながります。

行動療法

行動療法とは、恐怖や不安を感じる場面にあえて身をおくことで、徐々に慣れていく体験型の心理療法です。
不安の程度の弱い状況から体験してもらい、何度も同じ場面を繰り返し慣れてくると、少しずつ程度の強いものに進んで心に抵抗力をつけていくといったイメージです。

集団行動療法

集団行動療法とは、同じ病気を持つ仲間が互いに助け合いながら行う行動療法になります。
1人で行う「自己行動療法」は自分だけの恐怖場面を作り出し、自分のペースで改善努力を行っていきますが、うまくいかない場合に挫折する可能性が高くなります。
しかし、この集団行動療法には、いっしょに行動する人がいることで、うまくいかない時にでも挫折しにくいといったメリットがあります。
さらに、仲間がいることで、恐怖や不安を緩和することができたり、同じような症状の成功談が励みになることもあり、自己行動療法では治せなかった恐怖症にも効果があるほどです。

内部感覚エクスポージャー

内部感覚エクスポージャーとは、恐怖心を克服するために、みずから症状をひき起こし慣れるようにしていく方法です。
内部感覚とは、動悸やめまい、吐き気、呼吸困難などのことをいい、実際に恐れていることは、このような内部感覚が起こるのではないかという恐怖心であるとしています。
そのため、あえて症状を起こすことで、内部感覚に慣れさせ、恐怖への抵抗力をつけていきます。

自律訓練法

不安や恐怖は心身ともに緊張状態にあり、その緊張が神経を過敏にしています。
まずは、その緊張状態を和らげ、心と体をリラックスさせることを目的にしています。
ただこの訓練法単独では効果はないので、認知療法や行動療法の前段階で取り入れると効果的です。

上記のような心理療法を行う場合には、専門的な知識が必要となる場合が多く、専門家の指導の下で行うことをおすすめします。

自宅での訓練方法や対処方法

雷恐怖症というわけでなく、単に「雷が怖い」という感情が人より強い場合には、ご自分の努力で改善できることもあります。
ただ自己努力で克服を目指すことに難しい点があります。
それは、「都合よく雷が発生しない」ことです。
リアルな雷で訓練したり、訓練したことを試す機会があまりにも少ないために、恐怖心が緩和されている、または克服しているとの判定ができにくいことです。

雷の動画を利用する

そこで、Youtubeなどでアップされている雷動画を利用することで、少しずつ雷の稲光や音に慣れるように訓練します。
初めは、音だけを何度も聞き(最初はボリュームを小さくして、慣れてくれば徐々にボリュームを上げていく)、音が慣れれば、映像へと進めていくなど、上記の心理療法でいえば、「行動療法」に近い方法になります。
(※動画の内容によっては、逆効果になることもあるので注意が必要です。信頼できる人に動画を選んでもらう方が良いでしょう)
同時に、雷が発生するメカニズムや避難場所の安全性などを頭で理解することも効果的です。

ただ、恐怖心が克服されなくても、緩和できる方法を知っているだけでも、こころの負担が減ります。

雷への恐怖心に対処するには

雷への恐怖心を克服することが出来なくても、自分なりの不安や恐怖への対処法を持っているだけでも気が楽になります。
どんな対処方法があるのか例としてあげておきますので、参考にして下さいね!

音楽で気をまぎらす

好きな音楽を用意しておき、万一ゴロゴロと鳴り始めた時には、好きな音楽を聴くと良いでしょう。
音楽が流れると、自然と耳が音楽に集中し不安感が紛れます。

好きな香りをかぐ

香りには、気持ちをリラックスさせる効果があり、心を癒してくれます。
家の中であれば、好きなアロマを焚いたり、外出先ではハンカチにしみ込ませてかぐなど、雲行きが怪しくなった時には用意してみてはいかがでしょうか。

おまじない

「だいじょうぶ!だいじょうぶ!」や「落ち着いて!」または「こんなことでは死なない!」など、自分を勇気づけられる言葉を唱えることも有効です。言葉に出して自己暗示をかけることは、アスリートでもしていることです。

余談ですが、雷が鳴った時に「くわばら、くわばら」と唱えることを聞いたことがあると思いますが、これも「おまじない」になります。その昔、菅原道真の霊が雷様となり都に被害をもたらした話があるのですが、その際、道真の領地の桑原にだけ雷が落ちなかったことからきています。

おまもり

例えば、雷様を祭っている神社のお守りを常に身につけることも安心につながるかもしれません。
もちろん不安な気持ちが和らげれば、どんなお守りでも良いと思いますが、雷様のお守り持っていれば、自分のところには落ちないという安心感が生まれやすくなります。
雷様の神社で有名なのは、京都の上賀茂神社や関東では金村別雷神社などの関東三雷神です。
また、ひとり暮らしの場合などは、家族の写真も良いかもしれません。

最後にひとこと

「雷が怖い!」この恐怖心を克服することは、容易なことではないと思います。
いろいろな克服方法を文章で書くことは簡単でも、実際にはガッチリと心に根づいた恐怖を取り除くことは本当に難しいことです。
ただ、「こころ」は自由で無限に拡がるキャンバスのようなものです。
いつかは大丈夫になると「こころ」に優しく描き続けていれば、たとえ雷雲が近づいてきても、すぐに太陽を描き加えることが出来るようになるでしょう。

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