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頑固なカビにエタノール!正しく使って効果的にカビをノックアウト!

   

ジメジメする梅雨の時期には、知らぬ間にカビが生えていた、という経験があると思います。
広がったカビをこのまま放置するわけにはいかないし、「う~ん…どうしたら良い?」と悩んでしまうことも。
こんな時に、オススメするのが「エタノール」。
エタノールと言えば、医療現場では消毒液として使われており、採血の時にすり込まれて「すぅー」とひんやりするやつです。
このエタノールがカビに効果を発揮します。
そこで今回は、
エタノールでカビを除去する方法について、さらに取り除いた後のカビ予防についても見ていきましょう!

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カビにエタノール

カビにエタノール
カビには「エタノール」が効果的です。
シュッシュッっと吹きかけるだけで、カビの細胞を破壊してしまいます。
それに、「カビキラー」など塩素系カビ取り剤の塩素臭が苦手な方でもその心配はなく、健康上の安全性が高いことから小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使うことが出来ます。
さらに、二度拭きが要らないことや水を嫌う電化製品にも使えることも利点です。
ただ、エタノールは万能ではありません。効果的に使うためにも正しい知識を深めていきましょう!

エタノールとは

エタノールはアルコールの一種で、お酒にも含まれる成分です。
無色透明の液体で、消毒時の独特な匂いがあります。
エタノールには、「無水エタノール」と「消毒用エタノール」に分けられ、水を含まない高純度エタノールのことを無水エタノールと、無水エタノールを水で調整したものを消毒用エタノールと呼んでいます。
一般的には、「無水エタノール」には消毒効果はなく、消毒効果があるのは「消毒用エタノール」です。

カビには消毒用エタノール

カビを取り除く際には、殺菌効果のある「消毒用エタノール」を使うことになります。
購入する場合は、殺菌効果の高い濃度80%程度の消毒用エタノールがおすすめです。
もしくは無水エタノールを購入し、濃度が80%になるように水で薄めて使っても大丈夫ですよ!

※濃度80%の消毒用エタノールを100mlを作る場合は、無水エタノール80mlに精製水20mlを加えます。

エタノールでカビを除去する方法

カビを除去する時に用意するものは、たった2点だけ!
①消毒用エタノール(スプレー式)
②清潔なふきん
(※使用時は、エタノールを必要な分だけ霧吹きに入れて使います。)

準備ができても、スプレーで直接カビに吹きかけてはいけません!
噴射した勢いでカビが飛び散ってしまいます。

カビの除去方法
①清潔なふきんを水に濡らし固くしぼります。
②表面のカビをふきんで優しく拭き取ります。
③その後に消毒用エタノールを吹きかけます。

以上で完了です!

除去する時の注意点として
カビを乱暴に拭き取るとカビの胞子が飛び散り、逆にカビを広げてしまうので優しく拭き取ることが大切です。

ここで質問です。
なぜ消毒用エタノールがカビに効くのでしょうか?

エタノールがカビに有効な理由

消毒用エタノールがカビに効く理由は、エタノールにタンパク質を分解する効果あり、タンパク質などで構成されるカビを分解してしまうからです。

では、同じエタノールである無水エタノールだと、どうしてダメなのでしょうか?
無水エタノールは、揮発性が高いために、エタノールがタンパク質を分解する前に蒸発してしまうため。
それに対して水で薄めた消毒用は、蒸発するまで時間がかかり、その間にカビのタンパク質を分解できるのです。

エタノールの欠点

健康上の安全性が高く、カビに有効な消毒用のエタノールにも欠点があります。

エタノールの2つの欠点

エタノールをカビの除去に使う場合、大きく分けると2つの欠点があります。
1つ目は、黒カビなどのカビによる着色汚れは取れないこと。
2つ目は、エタノールの殺菌効果は一時的であり、カビの再発生を防ぐ効果が長続きしないことです。
その理由は揮発性の高さ。エタノールが蒸発してしまうと殺菌効果もなくなってしまうためです。

エタノールは、カビを取り除いた後のカビ予防には不得意なのですね。
そこで、カビを生やさないように予防する方法について考えていきましょう!

カビを予防するには

頑固なカビを除去するのに消毒用エタノールが効果的でしたが、きれいに取り除いたところにまたカビを生やさないようするには、これだけでは不十分です。
エタノールには防カビ効果の持続性はなく、カビを抑制できるのは一時的だからです。
そこで、長期に渡ってカビを抑止する「防カビ剤」の登場です!!

カビの繁殖を抑制する防カビ剤

防カビ剤とは、カビの発生や増殖を抑制する効果のある液剤です。
防カビ剤の種類は有機系、無機系、天然系と多数あり、それぞれの特性や使用場面によって適した製品を使い分けます。
ネットで検索すると、使用場面に適した「防カビ剤」が見つかるので、その薬剤を使用しカビの発生を予防していきましょう!
しかし、防カビ剤だけに頼っていれば、薬剤の効果が切れるとまたカビが生えてきます。
そこで、防カビ剤の使用と並行して、日々のカビを生やさない生活習慣が大切になってくるのです!

カビを予防する生活とは

どんな生活をすれば、カビの予防になるのでしょうか?
それは「カビの生態」を知ると弱点や気をつけるべきことが見えてきます。

カビとは

カビは、キノコや酵母と同じ仲間になり、菌類の中では真菌類(しんきんるい)に分類されています。
カビの一生は、①植物の根や茎にあたる菌糸が成長し、②菌糸の先に胞子ができると胞子を空気中に飛散させ、③胞子が付着したところで発芽し菌糸が成長するといったサイクルです。「発芽⇒成長⇒胞子を飛散」を繰り返し、成長する条件が揃うと、ものすごいスピードで増えていきます。

カビの成長条件と弱点

このようにカビの一生は単純なサイクルですが、およそ30億年前の地球に生存していたとされ、今日まで生き残ってきたその生命力は驚異的です。寒い冬場でも成長する条件がそろえば、力強く生えてきます。

カビの成長に必要な条件は

カビの成長4つの条件
①酸素
②適度な温度(5℃~45℃で発育可)
③水分(水分含量15%~50%)
④栄養分

この4つの条件が揃うと、カビは繁殖することが出来るのですが、逆にいえば、4つの条件のうち1つでも欠けてしまうと、カビは成長することができません。これがカビの弱点になります。

カビを生やさない生活習慣

この弱点から私たちの生活の中で行うカビ対策としては、「水分」と「栄養分」を与えないことだと分かります。
具体的には、換気をして湿気を逃がし、カビの栄養となるホコリや食べカスなどを掃除をして取り除くことです。
これを生活習慣とするだけでもカビを抑制する、つまりカビを予防することが出来ます。

以上のことを要約すると、カビは「エタノール」で取り除き、その後は「防カビ剤」またはカビを抑制する生活を行いカビを予防する、ということになります!

最後にひとこと

これでカビを見つけても大丈夫ですね!
カビをきれいにした快感がクセになり、逆にカビを発見したくてうずうずしてしまうかもしれません。
右手に「エタノール」、左手には「ふきん」を持ったあなたは、立派なカビハンターです!
カビ達も戦々恐々。住みづらくなったカビたちはあなたの家から逃げ出すことでしょう(笑)

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