カビを食べた…けど大丈夫?その時にとる対処法や食品カビを防ぐ対策は?
「えー!カビが生えてるっ!」思わず叫んでしまった梅雨の朝。
蒸し暑い梅雨の時期はカビが発生しやすく、食パンを食べようと思ったらカビが生えていた!!ということはよくあります。
カビが生えていることにすぐに気が付けば良かったのですが、「や、やばいっ!」急いでいて確認せずに食べてしまった…。
こんな失敗をした時はものすごく焦りますし、「体は大丈夫?」と心配にもなりますよね。
そこで今回は、
カビを食べてしまった時の人体への影響や対処方法について、さらに食品にカビを生やさない対策についても見ていきましょう!
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カビを食べたけど大丈夫?
「知らないでカビを食べてしまった」場合や「子供が食べていたものにカビが生えていた」といった状況では、「どど、どうしたら良い?」とパニックになるかもしれませんが、結論から言うと「大丈夫」です!!
少量のカビでしたら、そのほとんどが胃酸で死滅してしまうめ、人体には影響はありません。安心して下さいね!
ただ大量に食べてしまったり、万一具合が悪くなった場合には、すぐに医療機関に連絡の上、医師の指示に従って下さい。
とはいうものの、あの青緑のカビが体内にあるかと思うと落ち着かないですよね。
そんな場合は、殺菌作用のある食べ物を口にしておくとより気分的に楽になりますよ!
殺菌作用のある食品で対処する
少量のカビを食べてしまっても多くの場合は問題ないのですが、念のために殺菌作用のある食品を食べておくと良いでしょう。
代表的な食べ物は以下のとおりです。
梅干し
食中毒の応急処置にも効果的な「梅干し」。腐りにくくするために、おにぎりの具に梅干しを使うことはよく知られています。
米酢
米酢の殺菌作用は胃の中でも働きます。細菌増殖を抑える効力があるため、お寿司のシャリにも使われています。
大根おろし
大根おろしにはカビ菌などの育成を止める効果があります。お刺身の下に大根を敷く理由は、その殺菌作用のためだとされています。
生姜
生姜の辛味に優れた殺菌力があり、食中毒の予防に有効な食材です。
では次に、食品にカビを生やさない方法について考えていきましょう!
食品にカビを生やさない対策をしよう
カビが生えやすい気候である日本では、食べ物にカビが生えることは日常的に起こり得ます。
間違ってカビを食べてしまわないように、まずはカビを未然に防ぐように心掛けることが大切です。
カビを抑制する日々の心掛け
カビは空気中に浮遊しているため、完全にシャットアウトすることは不可能でも、日々の心掛けやルールによって抑制することは出来ます。
よく冷蔵庫に入れておけば大丈夫!という話を聞きますが、冷蔵庫内が汚れていると、それを養分としてカビは育成します。
目に見えるようになるまで約1週間はかかるため、気が付いた時には庫内はカビだらけに…。その中で保存していた食品を食べる気にはなりませんよね。
是非とも下記の「食品にカビを生やさない7ヶ条」を実践していただきたいと思います!
①食品は長期保存しないこと
②湿気の多い場所で保存しないこと。
③賞味期限内でも開封後は早めに食べること。
④作った料理を保存する場合は、余分な水分を取り除くこと。
⑤冷蔵庫内は清潔にすること。
⑥冷蔵庫内の温度を一定に保つために開け閉めを控えるまたは素早くすること。
⑦冷凍保存できるものは冷凍し、早めに食べること。
カビと細菌による食中毒
前述した通り、少量のカビを食べてしまっても、ほとんど場合、腹痛や嘔吐が起こることはありませんが、気をつけなければならないのは、カビが発生する環境は細菌が増殖する環境でもあるということです。
食中毒の多くは細菌感染が原因となり、カビと細菌とでは細胞構造が違うことから、カビが死滅する方法でも細菌は生き延びるものもいます。
食品のカビに対する対策をしていれば、食中毒にならないと考えるのは危険ですから、十分注意して下さいね!
最後にひとこと
温暖多湿な日本は、カビには居心地のよい風土です。
私たちの暮らしの中からカビを完全に取り除くことは難しいでしょうね。
ただ、カビといってもすべてが悪者ではなく有能なカビもあります。
例えば、麹カビは日本酒や醤油作りに利用されていますし、青カビは抗生物質(ペニシリン)を精製することができるのです。
この小さな小さなカビを使い分け、さらにカビ特有の力を利用する人間の知恵に「あっぱれ」。本当に感心します!
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