ツバメに巣を作ってもらうには?幸せ運ぶツバメを呼び寄せよう!
心地の良い風が吹く季節になり、「ちゅぴっちゅぴーーーっ!!」と可愛い鳴き声が聞こえてくると、ツバメさんがあなたの町にやってきた知らせです。
あちこち飛び回り、軒下を出入りして巣作りに適した物件探しをしています。
そんなツバメさんの様子を見ていると、我が家に巣を作って子育てしてくれないかなぁ!と思う人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
ツバメに巣を作ってもらうにはどうした良いのかを考えていきましょう!
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ツバメの巣作り
暖かい気候の東南アジアで越冬したツバメが3月上旬あたりから日本に渡ってきます。
長旅で疲れているツバメですが、すぐに始めるのが巣を作るのための場所選びです。
自宅に巣を作ってもらいたいと思っている人には、どんな場所を選んでいるのか気になるところですが、どうやらある一定の条件があることが分ってきています。
そのことを見ていく前に、まずは「ツバメの巣作り」について知識を深めていきましょう!
巣作りの時期と日数
ツバメが巣を作る時期は、気温の高い九州地方では3月上旬頃からになり、関西~関東地方は3月下旬~4月中旬、東北地方では4月中旬~と北に行くほど遅くなる傾向があります。
巣を作る場所が決まるとせっせと巣材を運んで作り始め、約5日間ほどで巣が完成します。
そして、卵を産んでヒナが巣立ちしていくまでは約30日間。
巣作りから巣立ちまでの全日数では約1ヶ月半と長期間におよびます。
巣を作る場所と作り方
【巣を作る場所】
ツバメが巣を作る場所は、人の出入りのある人家や商店などが多く、具体的には、軒下や屋内駐車場の外壁・電灯のカサなどがお気に入りのようです。
これは、カラスなどの外敵から身を守るために、わざわざ人の気配がある場所に巣を作っていると考えられています。
また、毎年同じ場所で巣作りする傾向もあり、無事に子育てが出来た実績を重視しているのかもしれません。
【巣の作り方】
巣は、材料となる泥や枯れ草を唾液で固めて作ります。
ちょっとした凹凸があれば、そこに巣材を詰め、巣全体がガッチリと安定する様に作っていくのです。
また巣を一から作るのではなく、使っていない巣を利用したり、巣が壊された跡を見つければ、そこに巣材を盛って補修する場合もあります。
さて、ツバメが巣を作ると縁起が良い、幸福が訪れると聞いたことはありませんか?
縁起が良いとされるツバメの巣
ツバメが巣を作ると縁起が良く「商売がうまくいった」や「子宝に恵まれた」など、たくさんの幸せが訪れると言われています。
それは何故でしょう?
古来日本では、稲を荒らす害虫をツバメは食べることから、豊作をもたらす鳥として大切にされてきました。
そのツバメが巣を作ると「幸福」を運んでくれると考えられたのです。(諸説あり)
他の説では、ツバメは人の出入りが多いところに巣を作る習性があり、そういった場所は商売繁盛の立地条件を満たしているといった考えや、ツバメが子育てをする家は安心できる雰囲気があるとされ、幸せなことが起こりやすいとも考えられています。
神さまの使者?白いツバメ
ここで珍しい動画を紹介しましょう!
ツバメが巣を作っただけでも縁起が良いとされていますが、さらに神秘的な白いツバメのヒナがかえったとニュースになっています。
見ているだけでもご利益がありそうですね!
古来から白色の動物を神さまの使者として大切にしてきました。
例えば、
白蛇は、財の神さまである弁才天や諏訪神社の神さまの使いとして知られており、白狐(びゃっこ)は、稲荷神社の神使(かみのつかい)として、人々に幸せをもたらす霊獣とされています。
このように本来の体色でなく白色が現れるのは、今日ではアルビノということで医学的に説明がつくのですが、昔の人々は神秘的な象徴としていたのでしょうね。
アルビノとは、メラニン生成に係わる遺伝情報の欠損により 生まれつきメラニン色素が欠乏する遺伝子疾患がある個体のことで、体毛、皮膚などの色が白色化します。
前置きが長くなりましたが、本題に入っていきましょう!
ツバメに巣を作ってもらうには?
自宅に巣を作ってもらうには、ツバメの子育てに適した環境である必要があります。
巣を作った場所で、卵を産み子育てをするわけですから、慎重に場所選びをするのは当然ですよね。
できる範囲で環境を整え、あとは選んでくれることを期待しましょう!
子育てに適した環境(場所)
ツバメの子育てに適した環境は、「安心」、「安全」、「安定」の3つを満たした環境(場所)です。
ハウスメーカーのキャッチフレーズみたいですが、ツバメにはとても重要なことになります。
それぞれについて見ていきましょう!
安心できる環境(丈夫な巣である)
まずはガッチリと巣を据え付けられる場所が必要です。
丈夫な巣を作れる凹凸具合や壁面の材質なども関係しており、巣の材料(泥や枯れ草など)の張り付きが悪く、壁面からボロボロと崩れて落ちてしまうところでは、安心して子育ても出来ないですよね。
さらには、雨、風をしのげ、程良い日当たりや風通しが良い場所も選んでいるようです。
安全な環境(外敵から身を守れる)
天敵となるカラスやヘビから身を守りやすい場所に巣を作ります。
親鳥が餌を取りに行っている間はヒナだけになってしまい、非常に危険な状態です。
親鳥がいない時でも、人の気配がする場所だとカラスも近寄りがたく、必然的に人家やお店が候補地としてなっています。
夜になっても真っ暗にならない場所もお気に入りのようです。
安定する環境(餌が豊富である)
食べ物となる虫が豊富で、安定的に食糧を調達できるエサ場の近くに巣を作る傾向があります。
エサ場となるのは、大きな公園や川原、田畑などです。
ヒナがかえると、親鳥はエサを与えるために、巣とエサ場を1日に数十回も往復することになりますが、エサ場までの距離があると、時間がかかる上、自分の身も危険になってきます。
実際、餌を捕りに行った親鳥が外敵に襲われ、巣に帰ってこなくなることも多くあるのです。
以上の3つの環境が子育てには重要であり、そういった場所に巣を作る習性があります。
ただ最近の住宅では、軒下が狭い場合や壁がツルツルしていて、巣作りに不向きな住宅が多くなりました。
そこで巣の台を設置してみてはいかがでしょう!
ツバメの巣台を設置
下図のような巣台を設置すると、壁に巣を作るよりも簡単ですから、気に入ってもらえるかもしれません!
巣台を取り付ける場所は、前述の「子育てに適した環境」を参考にして下さいね。
注意点は、①取り付け位置を、天井から10~15cm下にして、あまり上に広い空間を作らないようにすること。
②壁材にあった固定方法で巣台をしっかり取り付けることです!途中で落下すると大変ですからね。
最後にひとこと
ツバメの巣作りには不思議なことが多く、同じ並びで同じ条件の住宅でも、お隣さんには作るのにうちには作ってくれないことがあります。
その理由は、ツバメさんに聞くしかないのですが、もしかしたら、その家が持つ「気」を感じ取っているのかもしれません。
人間でも「この場所はよく分からないけど落ち着く」という感覚はありますよね。
そうだとすると、毎日をハッピーな気持ちで暮らし、「おもてなし」の心で待ってみてはいかがでしょう!
今年こそ、可愛いヒナたちの鳴き声が聞けることを願っていますっ!!
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