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曲げわっぱ弁当箱のお手入れ!シミ・黒ずみ・カビの予防や対処方法とは?

   

伝統工芸品でもある「曲げわっぱ弁当箱」。
木の温もりを感じる触り心地に愛用者が増えており、忙しい朝のお弁当作りが楽しくなると女性に大人気です。
しかし、今までプラスチックやステンのお弁当箱を使ってきた人には、食べ終わった後のお手入れなど、不安に思うのではないのでしょうか?
確かに、いい加減なお手入れでは黒ずみやカビが発生してしまい、すぐに使えなくなってしまいますが、そうナーバスになることもないのです。
そこで今回は、
曲げわっぱ弁当箱の正しいお手入れ方法、そしてシミや黒ずみ、カビの予防や対処方法について見ていきたいと思います!

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曲げわっぱ弁当箱

曲げわっぱ弁当箱の手入れ
曲げわっぱ弁当箱で優れているところは、「ご飯が冷めても美味しい!」ことです。
これは、木の持つ湿気を吸う特性により、ご飯がべちゃべちゃにならないで、ふっくらツヤツヤの状態が長く続くからです。
ただ、天然素材のために、きちんとお手入れをしないと、カビが生えたり、シミや黒ずみがすぐに出来てしまいます。
この機会に、お手入れ方法をマスターして、曲げわっぱ生活を楽しんで下さいね!

曲げわっぱ弁当箱の特徴

わっぱとは、輪の形状をした物のことをいい、曲げわっぱは、ヒノキやスギなどの「薄い板を曲げて輪の形状にしたもの」という意味になります。
この「曲げわっぱ」を弁当箱として使うといろいろな利点があります。

曲げわっぱ弁当箱のメリット
①ご飯が冷めてもふっくらツヤツヤで美味しい
②ご飯が傷みにくい
③使い込めば風合いが出てお洒落になる
④お弁当作りが楽しくなる

それに対してデメリットは、
天然素材のためにお手入れやメンテナンスが必要になり、丁寧に取り扱わないといけないところです。

以下に、曲げわっぱ弁当箱のお手入れ方法を見ていきます。
お手入れ次第では、20年以上も使い続けることが出来ますよ!

曲げわっぱ弁当箱のお手入れ方法

白木の曲げわっぱのお手入れは、「手間がかかる」や「面倒臭い」とのイメージがありますが、実はそんなことはありません。

お手入れのポイントは、たったこれだけ!
しっかり洗って、しっかり乾かす!
これを守ることで、白木の劣化を防ぎ、永きにわたって愛用することが出来ます。

まずは洗い方からです。

曲げわっぱ弁当箱の洗い方

食べ終わった後は、
①ぬるま湯に5分程浸して汚れを浮かします。
②その後、スポンジで軽くこすり洗いをします。
③最後に40~50℃のお湯ですすぎます。

たったこれだけでOKです。
外出先では、ティッシュなどで軽く汚れを拭き取ってから、帰宅後に洗うと良いでしょう。

しつこい油汚れは?
お湯では取れないしつこい油汚れは、薄めた洗剤を使って落とします。木は香りが移りやすいために無香料の洗剤を使うと良いでしょう。
※絶対に食洗機を使ってはダメですよ!

そして洗った後は乾燥です。

曲げわっぱ弁当箱の乾かし方

洗い終わった後は、
①水を切った後に柔らかい布で水分を拭き取ります。
②開口部を上向きにして乾かします。

ハイ!乾かし方も簡単ですよね!!

ここでのポイントは、開口部を上向きにして乾かすことです。
こうすることで、水分が蒸発しやすくなります。

お弁当箱を使ったその日のうちに、「しっかり洗って、しっかり乾かす!」を守って下さいね!

シミ・黒ずみ・カビの予防と対処方法

シミ・黒ずみ・カビの予防と対処
白木の弁当箱を使っていて気になることは、シミ・黒ずみ・カビの付着です。
これらは普段のお手入れで予防することが出来ますし、もし大切なお弁当箱に付いてしまっても、それぞれの対処方法を知っておくと安心です。

シミの予防と対処方法

白木の表面が乾いた状態では、水分を吸収しようとすることから、何もせずに油分が多いおかずを直入れると油によるシミが出来てしまいます。

シミの予防方法

お弁当箱を使う直前には、必ず「内側を軽く水で濡らし、乾いた布で丁寧に水気を取る」を行って下さい。
こうすることで、木の表面に水の膜ができ、シミが付きにくくなるからです。
また油分の多いおかずを入れる場合は、クッキングシートを下に敷くのもオススメです。
ただ長年使っていると、自然と表面に油分による膜ができ、汚れにくくなっていきます。

シミの対処方法

油分によるシミが出来たときは、熱いお湯に5~10分程浸けておくと、油分が浮いてきます。
またアルカリ性食品(例えば、卵焼きなど)による変色の場合は、酢を水で薄めて30分程浸けると元に戻ります。

黒ずみの予防と対処方法

曲げわっぱの黒ずみは長年使用していると自然と付いてしまうものです。
これは、木の持つ成分とお米のデンプンが反応したものなので、黒ずみが付いたとしても、人体に害はなく、問題なく使うことが出来ます。
逆にいえば、長期ホルダーの勲章といったところです。

黒ずみの予防方法

黒ずみを予防する方法は、食べ終わった後に「汚れ」をしっかり洗い流すことです。
そのためには、研磨入りのクレンザーを使い、表面の汚れをこすり取るイメージで洗うことが必要になってきます。
洗った後は、しっかり乾燥させることもお忘れなく。

黒ずみの対処方法

黒ずみが付いた時は、サンドペーパーを使って削ることで取れる場合があります。
ずいぶん黒くなってからサンドペーパーで削ってもあまり効果はなく、それらしきものが付いた時に対処することが大切です。
どうしても気になる場合は、製造元にお問い合わせすると良いでしょう。
漆を塗るなどで対応してくれることがあります。

カビの予防と対処方法

材料であるヒノキや杉には殺菌効果があり、洗った後にしっかり乾かしていれば、カビが生えることはありません。
しかし、カビ菌は空気中に浮遊しているため、お手入れが不十分で栄養となる食べカスや湿気があると、あっという間に発育してしまいます。

カビの予防方法

カビを予防するには、きれいな状態で「乾燥」させることが大切になってきます。
梅雨の時期や夏場では、洗わず一晩放置しただけでカビが生えることもあり、特に注意が必要です。
加えて、湿気の多い場所での長期保管もNGです。とにかくカビはジメジメが大好きなのです。

カビの対処方法

白木のお弁当箱に、ごっそりカビが付いてしまった場合は、諦めた方が良いでしょう。
カビは根を張って繁殖するため、木の繊維にまで入り込んでいる場合があります。
表面を洗い流しても完全には取り除けていないことがあり、食べ物を入れるものとしては衛生的に良くないでしょう。
ただ、軽いカビの付着でしたら、水で洗い流し煮沸消毒するなどで対処できる場合があります。

最後にひとこと

木はメンテナンスをしっかりすれば、それに応えてくれるように味のある風合いを出してくれます。
お弁当箱はいわば道具です。道具は使い込んでこそ、いろいろなことが分かってきます。
そうすることで、どんどん生活に溶け込んできますし、愛着もわいてくるかと思います。
自分だけの曲げわっぱで楽しいお弁当ライフをお過ごし下さいね!!

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