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大津祭の日程や駐車場は?絶対に押さえるべき3つの見どころとは?

      2019/10/12

日本一大きな湖「琵琶湖」の秋を告げる「大津祭」。
琵琶湖周辺の三大祭りのひとつになり、江戸時代から400年以上も続く歴史あるお祭りです。
滋賀県のお隣で全国的に有名な京都祇園祭の風情を受け継いでおり、市内を巡行する曳山(ひきやま※華やかに装飾された屋台車)の豪華さや「コンチキチン」の祇園囃子(はやし)の音色に心が躍ります。
また華麗な曳山から「厄除けちまき」が撒かれるのも、この大津祭ならではの光景です。
そこで今回は、
大津祭の日程や駐車場、そして見どころについて見ていきましょう!

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大津祭

大津祭り
大津祭は、大津市京町三丁目にある天孫神社(てんそん)のお祭りになります。
起源は、江戸時代までさかのぼり、鍛冶屋町の塩売り治兵衛がタヌキのお面をかぶって踊ったのが始まりだといわれています。
その後、現在の曳山の原型が誕生すると、大津町人の経済力や心意気が反映され、豪華な曳山へと変貌していくのです。
そして今では重要無形民俗文化財に指定され、例年の人手は2日間で約15万人以上と、地元大津市民だけではなく、県外からの観光客も訪れるお祭りへと発展しています。

国指定重要無形民俗文化財とは
重要無形民俗文化財(じゅうようむけいみんぞくぶんかざい)は、衣食住、生業、信仰、年中行事などに関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術など、人々が日常生活の中で生み出し継承してきた無形の民俗文化財のうち、特に重要なものとして国が指定したもの。

2019年の大津祭の日程

大津祭のメインとなる行事は、毎年10月の体育の日の前々日が宵宮(よいみや)、その次の日が本祭(ほんまつり)と、2日間に渡り行われます。

2018年の大津祭の日程
【開催日と開催時間】
10月12日(土)宵宮 13:00~21:00
10月13日(日)本祭 9:30~17:30

【会場】天孫神社(滋賀県大津市京町三丁目3-36)とその周辺
【問合せ先】TEL:077-525-0505(特定非営利活動法人大津祭曳山連盟)

宵宮 10月12日(土)

★13時~15時頃
明日の本祭に向けて、町内周辺のコースを宵宮引きします。
★16時~18時頃
曳山に大吊り提灯が飾リ付けられます。
★18時~21時
宵宮になると笛・太鼓・鐘のお囃子の音色が町内に響き渡り、宵宮を盛り上ります。
無数の提灯に曳山が浮かび上がり幻想的な雰囲気に。そんな優美な曳山を間近で見ることができるのは宵宮だけです。
まるで江戸時代にタイムスリップした気分にもなり、江戸文化の華をゆっくり堪能することが出来ます!
下図は各曳山が鑑賞できる地図になります。参考にして下さいね。
宵宮の地図

本祭 10月13日(日)

★9時30分~17時30分
朝9時半に天孫神社を出発した13基の曳山は大津市内を丸1日かけて巡行します。
ところどころにある所望といわれるポイントでは、曳山を止めて見事な「からくり」が披露されます。
また曳山から「厄除けちまき」が撒かれ、ちまき争奪戦が繰り広げられます。
この「曳山」、「からくり」、「厄除けちまき」が大津祭の見どころになり、後半でじっくりご紹介します!
そして、大津祭を盛り上げてくれるゆるキャラ「ちま吉」も登場します。
特設会場のちま吉センターでは、ここでしか手に入らない「ちま吉グッズ」などが販売されています。
ゆるキャラ「ちま吉」と記念写真をいっぱい撮って下さいね!

会場までのアクセス

【電車】
 ・JR東海道線「大津」駅から徒歩約3分
 ・京阪電車石山坂本線「浜大津」駅または「島の関」駅から徒歩約5分

【お車】
 名神高速道路 「大津インター」から約5分
 ※お車は混雑が予想されますので、公共機関のご利用をおすすめします。
 (当日は各所で交通規制が行われます。ただ規制区間は曳山巡行路となります。)

会場周辺の駐車場

大津祭の会場周辺には駐車場がありますが、本祭当日、会場に近い駐車場では早い時間から満車になることが予想されています。
特にお昼前後が混雑のピークとなるため、その時間帯に車でお越しになる場合は、大津駅のひとつ手前の駅(膳所駅等)に停めて、電車を利用した方が良い場合があります。
また駐車場が混雑するだけでなく、会場周辺の道路は渋滞が予想されており、余裕を持った行動を心掛けて下さいね!
(※宵宮、本祭とも交通規制が行われますのでご注意下さい。)

多くの台数を駐車できる駐車場

上記のMAPの緑色のPマークです。(※料金は改定する場合あり)
大津浜駐車場【151台】
当日最大料金は平日 800円、土・日・祝 1,000円となっており、駐車場をご利用いただいた方には無料で自転車を貸し出サービス(大人20台)があるそうです。

浜大津公共駐車場【247台】
当日最大料金 750円 30分迄毎に150円(最初の30分無料)

大津市明日都浜大津公共駐車場【349台】
当日最大料金 750円 30分迄毎に150円(最初の30分無料)

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大津祭の絶対に押さえるべき見どころ

大津祭の見どころは、大きく分けて「曳山(ひきやま)」、「からくり」、「厄除けちまき」の3つです。
それぞれについて見ていきましょう!

見どころ① 豪華な曳山

大津祭の見どころ「曳山」
曳山(ひきやま)と呼ばれる華やかに装飾された屋台車が大津の町を1日かけて巡行します。
その曳山は全部で13基。すべて江戸時代に作られたもので、当時の細かく緻密な彫刻技術に目を奪われます。
なかには、重要文化財に指定されているゴブラン織りの見送り幕を付けた曳山もあり、見る者を圧倒しています。
見た目だけでなくて、曳山の構造も注目ポイント!
釘は1本も使わない(ほぞや縄で組み立てる)伝統工法でガッチリ組み立てられていることにびっくりします。
好みの曳山が見つかれば、ビシバシ写真を撮って下さいね!

本祭の巡行路
お祭りの当日、大津駅や案内所ではパンフレットが配布されていますので、そちらで曳山の巡行路や所望(からくりポイント)をご確認出来ます。
大津祭の巡行路
※スマホ等をお持ちでしたら、大津祭の公式HPでもご確認出来ます。

見どころ② 精巧なからくり

大津祭の見どころ「からくり」
それぞれの曳山には、テーマの違う「からくり」が乗っています。
本祭の巡行中、所望(しょうもん)という場所で立ち止まり「からくり」が披露されます。
「からくり」とは、人形がお囃子(はやし)に合わせて短い演劇をすることなのですが、いったいどんな仕組みで動いているのか不思議でもあり、コミカルな動きがとても面白くもあります。
数ある「からくり」の中で、どの「からくり」を見ようか迷った時には、曳山「西行桜狸山(さいぎょうざくらたぬきやま)」の「からくり」をおすすめします。
この曳山は、お祭りの象徴でもある塩売り治兵衛の狸を乗せており、常に巡行の先頭を行きます。
トップバッターの「からくり」ということで人気があります。
内容は、古木から現れた桜の精が西行法師と問答をするというものです。
どの「からくり」もそうですが、事前に内容が分かっていないと見ていても「???」となるので、パンフレットや公式HPでテーマをご確認して下さいね。

見どころ③ 厄除けちまき

大津祭の見どころ「厄除けちまき」

出典:http://www.otsu-matsuri.jp/

本祭の曳山巡行中に各曳山から沿道の人々へ「厄除けちまき」が撒かれます。
この「厄除けちまき」は食べることはできませんが、玄関先や軒下に吊るすと厄除けになるといわれています。
有料で買うこともできますが、見物しているだけではもらえない「ちまき」をGETしてこそご利益があるとのことで、それぞれの曳山から撒かれる「厄除けちまき」を求めて皆が集まってきます。
エキサイトしてくると大声で「こっちこっち!」と手を振り、ちまきを呼び寄せることもあり、小さなお子さんやご年配の方には少し危険なので争奪戦にはご参加されない方が良いと思います。

厄除けちまきをGETする方法

撒くために用意されている厄除けちまきは、そう多くはありません。
ポイントを絞って争奪戦に臨みましょう!
まずポジショニングですが、曳山の前方に撒くことはないので、左右か後ろに位置取りしましょう
そして、ちまきを撒くタイミングも重要です。

厄除けちまきを撒くタイミング
①所望(からくりが行われる)が終わって曳山が動き始める時。
この動き始めには、景気づけの意味があるので多目に撒かれる傾向があるそうです。
②前の曳山がからくりの演技中で、順番待ちをしている時。

上記タイミングで撒かれることが多いので、手を伸ばし身構えて下さいね!

そしてボーナスポイントになるのが、最後の所望場所
余っている「ちまき」をここですべて撒きます。
たくさん残っていたら、かなりの確率で受け取ることが出来るでしょう!
ただ全部撒き終わっている曳山もあるので、その時は諦めましょうね。

あと、厄除けちまきは、四六時中撒いているわけではありません。
絶対に撒かないのは、からくりの演技中と、曳山が電車と並走する場所です。 
この時はゆっくり待って次の争奪戦に備えて下さいね!

最後にひとこと

大津市は、京都や奈良と同じく古都指定を受けた街になります。
そのため歴史的にも興味深いものがあり、秋の風を感じながら古都めぐりをするもの情緒があります。
大津祭りは10月の三連休のあたり、各地からたくさんの人が訪れ、特に本祭は大変な混雑が予想されています。
当然ちまき争奪戦も毎年激化しており、曳山からの「厄除けちまき」をGET出来れば超ラッキーとのこと。
今年は、古都めぐりをしながら、大津祭で運だめしをしてみてはいかがでしょうか!

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