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丹波の黒豆は至極のうまさ!購入前に注意すべき「丹波黒豆」とは?

   

黒豆の有名なブランドといえば「丹波の黒豆」。
豆の大きさ、濃厚な味わいは黒豆界の王様と呼ばれているほどです。
食べたことがない人には、黒豆なんてどれも同じやん!と思うかもしれませんが、煮物にした時のツヤっツヤっの黒い光沢から黒ダイヤとも言われ、ふっくらとした食感、栗のような甘さに思わず「うまっ!」と声がもれてしまうほど。
しかし、知らずに丹波産以外の黒豆を買ってしまったり、「これって本当に丹波の黒豆?」と怪しげな商品もあるもの確かです。
そこで今回は、
「丹波の黒豆」のうまさの秘密を探り、その後に、紛らわしい商品表示について正しく理解していこうと思います。

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丹波の黒豆とは

丹波の黒豆
丹波の黒豆は、丹波地方で栽培された黒大豆になります。
この地方では、古くから黒豆の栽培が盛んで、平安時代には宮中へ献上し、江戸時代には幕府(徳川吉宗)へ献上していた由緒ある黒豆なのです。
現在でも全国的に「丹波の黒豆は美味しい!」と評判であり、12月中旬に収穫されたばかりの黒豆が売り出されると、地元の販売所には黒豆好きから料理人まで「丹波」ブランドを求めてやってくるほど。

どうして他の黒豆にはない美味しさがあるのでしょうか?
早速、その秘密に迫っていきましょう!

まずは「丹波」がどこにあるかです。

丹波ってどこにあるの?

「丹波」は、昔の丹波国の名残で、京都府と兵庫県にまたがる広大な地域のことを指しています。
(※下図の赤で囲った地域になり、現在の自治体でいうと、京都府の亀岡市、南丹市、京丹波町、福知山市、綾部市、京都市右京区、兵庫県の篠山市、丹波市を含む地域)
丹波地方

出典:http://www.kyoto-np.co.jp/

わかりにくい「丹波」
一般的には、旧丹波国であった地域を「丹波」と呼んでいるのですが、平成16年に兵庫県の「氷上郡」6町が合併し丹波市が誕生したことにより、今では「丹波市」を「丹波」と捉える人も増えてきました。
さらには、兵庫県の篠山市が黒豆などの特産物を丹波篠山産として全国的に売り出したことで、丹波といえば「篠山市」と考える人も多く、消費者からすると、丹波がどこを指しているかが分りにくくなっています。

さて、この丹波地方で作られる黒豆の多くは、「丹波黒(たんばぐろ)」という品種で、黒豆の中でも高級黒大豆になります。
この品種の良さが「丹波の黒豆はうまい!」とされる理由の1つです。

「丹波黒」とは

丹波黒は、兵庫県篠山市を原産地とする黒大豆の品種名です。
「丹波黒豆」や「丹波黒大豆」、または「ぶどう豆」と呼ばれることがあります。

特徴としては、粒が丸くて普通の黒豆に比べて大きいこと
表面には白い粉(ろう粉)が吹いていて、これが良質の証とされています。
皮が薄いので食べやすく、モチモチとした食感、濃厚な味わいがあること。栗のような味と表現する人もいます。
収穫時期が11月下旬~12月上旬と遅く、収穫後半月ほど乾燥させてから出荷することになります。

粒が大きく美味しい理由
小粒種の黒大豆の成熟日数が70日なのに対して、丹波黒の期間は100日もかかり、成熟するまでの日数が1ヵ月近く長くなります。
この成熟日数の長さが、豆の粒を大きくさせ、栄養分をどんどん蓄積していくことで美味しくなるそうです。

品種の総称「丹波黒」

丹波黒というのは、実は品種の総称になるため、「川北黒(かわきたぐろ)」、「波部黒(はべぐろ)」、「兵系黒3号(ひょうけいぐろ)」という3系統があります。
昭和の初期に、これら3種の品種を統合し「丹波黒」と呼ぶようになったのです。
ですから、農家さんによっては「川北黒」や「波部黒」の在来品種の名称を使っていることもあります。

丹波地域外でも丹波黒豆?

丹波黒という品種を使えば、丹波地域外で栽培した黒豆を「丹波黒豆」として販売することができます。
「え?」と思われるかもしれませんが、あくまでも品種名ですので、丹波地域外で栽培されても「丹波黒豆」となります。
例えば、京都で有名な「九条ねぎ」。九条ねぎの種を使えば、どこで作っても「九条ねぎ」と呼ぶことができるのと同じです。

ただし、お味は産地によって大きく違ってきます。
丹波地方特有の自然環境で育てるからこそ、独特の味わいが生まれてくるのです!

丹波特有の自然環境

丹波黒が美味しい黒豆として育つには、丹波地方特有の自然環境が関係しています。
特に「土壌」と「気候」が黒豆の品質に大きな影響を与えているのです。

元気に育つ土壌

多くの農作物は弱酸性~中性の土で元気に育ちます。
日本の土は酸性寄りになっており、畑によっては土壌改良も必要なのです。
しかし丹波地方の土壌は、地中には石灰層があり酸化されにくいため、農作物が元気に育ちやすい土となっています。
ガーデンニングでも、土に石灰を混ぜて中和したり、植木鉢にサザエの貝殻を置いていたりするのもこれと同じ原理です。
そんなポテンシャルの高い大地だからこそ、上質な黒豆が出来ると言えるでしょう。

気温差が激しい気候

この地方では山々に囲まれた盆地で黒豆を栽培しています。
盆地特有の気候といえば、「夏は暑く冬は寒い」ですよね。
特に夏場では、日中は蒸し暑く、夜は一気に冷え込むため、この気温差が農作物のデンプン(糖類)などの「甘み」成分をアップさせるといわれています。
さらに、朝霧の発生や適度に雨が降ることも黒豆にはプラスになり、うま味を豆に溜めこんでいくのです。

さて、丹波地方の中でも一目置かれている黒豆の産地をご存知でしょうか?
その産地はズバリ「丹波篠山(篠山市)」です!

絶品の丹波篠山産黒大豆とは

兵庫県篠山市は「丹波黒」の原産地とされ、生まれ故郷で育った黒豆は、豆の甘み、うま味、コクなど、別格のうまさだと言われています。

その理由には、篠山の風土が関係しており、
①大昔は湖だったために粘土質で保水力が高い土壌である。
②山脈から流れ出る清らかな水がありミネラルや栄養分が高い土壌である。
③丹波霧といわれる早朝の濃霧が、黒豆にしっかりと潤い与える。
④朝晩の寒暖差により甘みをアップさせる。
といった環境で育てられた黒豆だからです。
加えて、先代から受け継げれた栽培技術と豊富な知識が、ぎゅーっと詰め込まれています。

ただ煮豆にすると、素材の持つ味が分かりづらくなってしまいます。
ですから、10月上旬に販売解禁となる丹波篠山産の黒枝豆(黒豆になる前に収穫したもの)を食べてみて下さい。
その美味しさにビックリですよ!

最後は商品の表記についてです。
「丹波」が全国的に有名になると、そのブランド力に乗っかろうとする業者も出てきます。
紛らわしい表示をしている場合は注意が必要です。

気をつけよう!「丹波の黒豆」

前述した通り、丹波黒という品種であれば、丹波地域外で栽培しても「丹波黒豆」や「丹波黒大豆」となります。
しかし、パッケージに大きく書かれると、丹波で作った黒豆と勘違いする人も多いのではないでしょうか?
それに、丹波黒を使ってるからと丹波地域外で栽培された黒豆を「丹波の黒豆」として販売しているケースもあります。
これでは誰だって誤解しちゃいますよね。
そこで「産地」を確認することが大切になります。
商品に自信を持っていれば、裏面のラベルには○○産と表示があるはずです!

以下に、商品にされている表示で、どんな意味の黒豆になるのかを紹介しておきます。
購入前には参考にして下さいね。

丹波黒豆(丹波黒大豆)だけ表示
⇒丹波黒を使った黒豆(産地は不明)

丹波黒豆(丹波黒大豆)+産地を表示
⇒産地が○○である丹波黒を使った黒豆
(※丹波産と記載されている場合は、丹波地方産なのか丹波市産なのかは不明)

丹波の黒豆とだけ表示
⇒丹波地方で栽培した黒豆(丹波地方のどこの産地かは不明)
まれに、丹波黒を使い、丹波地域外で栽培したものを「丹波の黒豆」としてるものもあり注意が必要です。

丹波の黒豆+産地を表示
⇒丹波地方の○○産地で栽培した黒豆

最後にひとこと

黒豆の産地だけでなく、観光地としても人気のある丹波篠山(篠山市)。
城下町の風景が残っており、そんなノスタルジックな町並みは疲れた心をふんわり包んでくれます。
ぶらっと散策しながら、黒豆を使ったソフトクリームや和スイーツを食べ歩きするのも楽しみ方の1つ。
個人的にお勧めしたいのが、篠山城跡北側にある「三代目豆乃屋」の黒豆の湯葉です。濃厚な豆の香りと味わいが絶品でした。
市外には、お洒落な古民家カフェや窯で焼き上げる本格ピッツアが楽しめる隠れ家的イタリアンがオープンしており、休日には若い女性で賑わっています。
ガイドブックには載っていない超人気店もあり、探し出して行ってみるのも面白いですよ。
京阪神から1時間ほどで行くことができるので、ぜひ立ち寄ってみて下さいね!!

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